屋外用配電ボックスの仕様NEC第312条

はじめに

アン 屋外配電ボックス は、屋外設置、駐車場、建物の外装、および産業施設において、入力電力線が複数の分岐回路に分岐される重要な分岐点として機能します。標準的なジャンクションボックスとは異なり、これらの配電システムは、極端な温度から直接水にさらされるまでの環境上の課題に耐えながら、厳しいNEC第312条の要件を満たす必要があります。.

間違った仕様を選択すると、法令違反や機器の早期故障、安全上の危険につながる可能性があります。沿岸環境で不十分なNEMA定格で設置された200アンペアの屋外分電盤は、通常2～3年で腐食により故障しますが、適切に指定されたユニットは20年以上使用できます。.

この仕様ガイドは、システム設計者、電気エンジニア、および調達担当者に、適合する屋外配電ボックスを選択するために必要な技術的基準を提供します。NEC第312条の要件を解読し、NEMAとIPの定格を比較し、バスバーのサイズ計算を分析し、さまざまな用途の仕様決定マトリクスを提供します。.

💡 スペック・インサイト:NEC 312.2では、屋外の配電ボックスを湿気の多い場所に設置する場合、雨に強いエンクロージャを備えていることが義務付けられていますが、多くの設置業者は、NEMA 3Rまたは4（雨に強い）ではなく、NEMA 3（耐候性）を誤って指定しているため、検査の不合格や費用のかかる改修につながります。.

屋外用配電ボックスとは？定義と規格

技術的定義

屋外用配電ボックス（屋外用配電盤、ロードセンター、またはパネルボード・エンクロージャーとも呼ばれる）は、UL規格に適合したアセンブリである：

1. 耐候性エンクロージャー - 内部コンポーネントを保護するNEMA/IP規格のハウジング
2. バスバー - 分岐回路に配電する銅またはアルミニウムの導体
3. 過電流保護装置 - 各分岐のサーキットブレーカーまたはヒューズ
4. メインディスコネクト - 100Aを超えるシステムにはNEC 312.8が必要
5. 接地システム - NEC 312.6に従い、アースとニュートラルのバーを分離する。

主な差別化要因:屋内分電盤とは異なり、屋外ユニットはNEC第312条による耐候性要件とUL 50/50E規格による環境定格を満たす必要があります。.

適用される規格と基準

配電ボックス vs ジャンクションボックス vs ロードセンター

クリティカル・スペックの差:分電箱には、ボルト接続の現場取り付け可能なサーキットブレーカが使用されています（UL 67 パネルボードによる）。一方、ロードセンターにはプラグインブレーカが使用されています（UL 67 ロードセンターによる）。この違いは、短絡定格とアプリケーションの適合性に影響します。.

NEC 第 312 条 屋外配電ボックスの要件

NEC 312.2：湿気のある場所

ダイレクト・コード言語: “「湿気の多い場所や雨の多い場所では、表面型キャビネット、切り出しボックス、及びメータソケットエンクロージャは、湿気や水がキャビネット、切り出しボックス、又はメータソケットエンクロージャ内に侵入し、蓄積するのを防ぐように配置又は装備されなければならない。”

仕様書翻訳:

⚠️ よくある仕様の誤り:NEMAタイプを定義せずに「耐候性」ボックスを指定すること。NECは湿気の多い場所には「雨に強い」（NEMA 3R/4）を要求しているが、多くの一般的な「耐候性」エンクロージャはNEMA 3（耐候性であり、雨に強いわけではない）しか満たしていない。.

NEC 312.3：壁内の位置 - 屋外用途

建物の外壁に取り付けられた屋外配電ボックス用：

NEC 312.3 要件: “「キャビネットとカットアウトボックスは、キャビネットまたはカットアウトボックスの前縁が仕上げ面から6mm以上後退しないように設置すること。”

屋外面実装の例外:屋外用ボックスは、耐候性が要求されるため、（埋め込み式ではなく）表面実装が一般的である。仕様には以下が含まれること：

- 筐体重量＋内部部品に対応する定格の表面取付けブラケット
- スタンドオフ距離: 1/4″-1″は、エンクロージャの後ろに水の排水を許可するために
- 水が溜まらないように配置されたリア・コンジット・ハブ

NEC 312.8：スイッチまたは過電流装置用エンクロージャ

重要仕様要件:

“「スイッチまたは過電流装置用のエンクロージャは、この目的のために十分なスペースが確保できる設計でない限り、他のスイッチまたは過電流装置を経由またはタップオフする導線用の接続箱、補助溝、または配線路として使用してはならない。”

仕様の意味合い:屋外配電ボックスが配線路分岐点として機能する場合（産業用アプリケーションで一般的）、指定してください：

– ワイヤーウェイ・エンクロージャー 標準配電ボックスの代わりにNEC第376条による
– コンビネーション配電/ジャンクションボックス 個別コンパートメント付き
– 十分な溝スペース:NEC 312.9では、導体≤1AWGの場合、最小≥1.5″を要求

NEC 312.9：側面と背面の配線スペース

ワイヤーが大きく曲がる屋外配電ボックス用：

仕様用途:必要なエンクロージャの奥行きを計算する：
1.ボックス内で終端する最大導体の特定
2.ブレーカ/バスの奥行きに NEC 312.9 の曲げスペースを追加する。
3.ドア閉鎖のために1″のクリアランスを追加

計算例:
- 500 kcmil導体による400Aサービス
- ブレーカー・ラグの深さ：4
- NEC 312.9 500 kcmil用折り曲げスペース: "8
- ドアクリアランス：1
– 最小筐体奥行き：13

NEMA定格仕様：デコードタイプ3、3R、3X、4、4X

NEMA定格比較表

💡 スペック・チップ:NEMA 3Rは、ほとんどの用途で露出した屋外配電ボックスの最小値です。4Xにアップグレードしてください：

- 沿岸施設（海水から10マイル以内）

- 化学処理施設

- 肥料暴露を伴う農業用途

- 頻繁に高圧洗浄を行う地域

IPレーティング相互参照

国際的なプロジェクトやヨーロッパ製の機器の場合：

重要スペック・ノート:IP定格はNEMAと完全に等価なものではありません。IP66はNEMA 4Xよりも優れた防水性（強力な噴流とホースによる噴流）を提供しますが、NEMA 4XにはIP等級では対応できない耐腐食性があります。.

環境による素材選択

仕様決定基準:

1. 炭素鋼（粉体塗装）: <10 miles from coast, non-industrial 2. アルミニウム 5052:一般的なアウトドア、中程度の腐食、重量の懸念
3. ステンレス304:海岸から5～10マイル以内、化学物質への暴露
4. ステンレス316:海水に直接さらされる、刺激の強い化学薬品
5. グラスファイバー（GRP）:RF干渉の懸念、最大限の腐食＋UV

バスバーのサイジングと短絡定格の仕様

バスバーの電流容量の計算

NEC 408.5により、屋外配電ボックスのバスバーは、連続電流に加え、非連続負荷の125%に対応するサイズでなければなりません：

サイズ計算式:

母線電流容量＝（連続負荷×1.0）＋（非連続負荷×1.25）

標準バスバー定格電流:

温度ディレーティング:直射日光の当たる屋外の配電ボックスは、周囲温度より30〜50°F上昇する。NEC310.15(B)(3)(c)の補正係数を適用する：

⚠️ クリティカル・スペック・エラー:多くの設計者は、外気温度の上昇を考慮せずに銘板電流容量でバスバーのサイズを決めています。105°F の周囲で 400A のアルミ バスバーの容量は 364A (0.91 係数) に低下します。.

短絡電流定格 (SCCR)

NEC 408.6に従って、屋外用配電ボックスは、SCCR≧設置ポイントで使用可能な故障電流でなければなりません。.

SCCR計算方法:

1. 利用可能な故障電流の決定:
- 電力会社データ（代表値：10～65kA）
- または、次のように計算する：`I_fault = V / (√3 × Z_total)` ` 。

2. バスバーSCCRの確認:
- UL規格のパネルボード：銘板に記載されたSCCR
- フィールド組み立て式システム：IEEE 605に従って計算する。

標準SCCRレベル:

仕様要件:屋外用分電箱の調達書類には必ずSCCRを明記すること。一般仕様 “「配電ボックスは、電力会社が入手可能な故障電流データにより決定される短絡電流定格≥[XX]kA を有すること。”

分岐回路の構成と過電流保護

サーキットブレーカーとヒューズの選択

NEC 408.54 回路識別:屋外配電ボックスは、負荷を識別する耐久性のある回路ディレクトリを持っている必要があります。仕様要件：

- UV耐性ラベル（屋外暴露）
- パーマネントマーカー（刻印またはエンボス加工）
- 電子回路ディレクトリ
- 変更後30日以内に更新が必要

分岐回路サイジングマトリックス

屋外用アプリケーションノート:すべての屋外回路は、NEC 210.19(A)(1)により連続負荷とみなされ、125%のサイジングが必要となる。.

仕様決定マトリックス：適切な配電ボックスを選択する

用途別セレクションガイド

完全な仕様書テンプレート

400A屋外用業務用配電ボックス仕様例:

屋外配電ボックス仕様

1. GENERAL REQUIREMENTS – Comply with NEC Article 312 and Article 408 – UL 67 Listed Panelboard – NEMA 250 Type 3R minimum (4X if coastal)

2. ENCLOSURE – Material: [Aluminum 5052-H32 / Stainless 304 / Stainless 316] – NEMA Rating: [3R / 4 / 4X] per application environment – Gasket: Closed-cell neoprene, UV-resistant – Finish: Powder coat RAL 7035 (light gray) for painted enclosures – Mounting: Surface mount with stainless fasteners – Minimum Depth: [Calculate per NEC 312.9 + conductor size]

3. BUS BARS – Material: Copper [or Aluminum if specified] – Ampacity: 400A continuous at 40°C ambient – Temperature Rise: <65°C above ambient at rated current – Short-Circuit Rating: [22 kA / 42 kA / 65 kA] minimum – Main Bus: [3-phase 4-wire / 3-phase 3-wire / single-phase] – Ground Bus: Separate, copper, full ampacity – Neutral Bus: [Isolated / Bonded] per application

4. MAIN DISCONNECT – Type: [Circuit breaker / Fused switch] per NEC 408.16 – Rating: 400A, [2-pole / 3-pole] – Interrupting Capacity: ≥ [22 kA / 42 kA] to match SCCR – Trip Type: Thermal-magnetic [or electronic if specified]

5. BRANCH CIRCUITS – Quantity: [Specify number] branch positions – Breaker Type: Bolt-on [or plug-in for load centers] – Breaker Ratings: [List individual branch ratings] – Spare Positions: [Specify] for future expansion

6. ACCESSORIES – Circuit Directory: Laminated, UV-resistant – Viewing Window: Polycarbonate, UV-stabilized – Padlocking Provisions: 3-point latch with hasp – Conduit Hubs: [Number and sizes] with rain-tight fittings

7. TESTING AND CERTIFICATION – Hi-Pot Test: 2000V + (2 × rated voltage) for 1 minute – Continuity Test: All buses and ground connections – NEMA Rain Test: Per NEMA 250, 4 hours minimum – Test Reports: Provide certified test results

よくある仕様の間違いとその回避方法

エラー #1：温度のアンダーサイジング

間違い:屋外温度ディレーティングなしのブスバーのアンペア容量を指定する。.

例:
- 仕様400A アルミニウム バスバー
- 周囲条件110°F 直射日光
- 実容量：400A×0.87（補正係数）＝348A
– 結果:13%のサイズ不足、ブレーカーの迷惑トリップ

正しい仕様:
- 最大周囲温度の計算基本周囲温度＋40°F日射効果
- NEC 310.15(B)(3)(c) の補正係数を適用する。
- ディレーティング後に必要なアンペア容量を維持するためにバスバーのサイズを大きくする。

エラー #2: NEMA 定格の不一致

間違い:屋外の露出した場所には、NEMA 3R（防雨型）の代わりにNEMA 3（耐候型）を指定します。.

NEC違反:NEC 312.2は、湿気の多い場所では雨に強いエンクロージャを要求しています。NEMA 3は雨水密閉型ではありません。.

正しい仕様:
- 湿気の多い場所（雨にさらされる場所）：最小NEMA 3R
- 湿気の多い場所（屋根のある場所）：NEMA 3許容
- 腐食性環境：NEMA 4Xが必要

エラー#3：作業スペースが不十分

間違い:NEC 110.26に従い、必要な作業クリアランスを指定していない。.

屋外配電ボックスのNEC要件:

*条件1：片側に露出した稼動部品、反対側に稼動部品なし
**条件2：両側が露出したライブ部品
*条件3：片側が露出した活線部品、もう片側が接地部品

正しい仕様:敷地図を添付すること：
- 屋外配電ボックスの前に最低3フィートの隙間
- 最小作業幅30
- 最低作業高さ6.5フィートのクリアランス

エラー #4：SCCR が使用可能な故障電流より低い

間違い:商用電源の故障電流を確認せずに、標準の10kA SCCR配電ボックスを指定すること。.

シナリオ:
- 仕様10 kA SCCRパネルボード
- 実際の商用故障電流：18 kA
– 結果:規約違反、設備破損リスク、検査不合格

正しい仕様プロセス:
1.利用可能な故障電流データを電力会社に要求する。
2.グリッドの拡張を考慮し、25%の安全マージンを追加する。
3.SCCR≧計算された故障電流を指定する。
4.すべてのブレーカがAIC定格≥SCCRであることを確認する。

取付仕様と取付条件

取り付け高さとアクセス性

NEC 110.26 作業スペース要件:
- 操作ハンドルまでの最大高さ2.0メートル（6フィート7インチ）
- 最低地上高：12インチ（腐食防止のため
- 標準的な取り付け高さ：中心から4～5フィート（アイレベルアクセス）

屋外特有の要件:
- 洪水防止のため、最低3インチ以上
- 地面への直接の取り付けは避ける（最低コンクリートパッド）
- エンクロージャの後ろに排水経路を設ける（1/4″スタンドオフ）

導管エントリー仕様

NEC 312.5 電線管エントリー要件:

雨水密閉式電線管シーリング:
- nec 300.5(g)：水の移動を防ぐため、地下から入る導管を密閉する。
- 電線管路の低い位置には排水継手を使用する。
- すべてのコンジット・エントランスにシーリング・コンパウンドまたはパテを設置する。

仕様言語:

すべての電線管エントリは、NEC312.2 に従い、雨に濡れないこと。ネジ
を提供すること。PVC電線管
は、O-リングシール付きの圧縮継手を使用すること。シーリング
すべての電線管貫通部にシーリングパテを設置すること。未使用の電線管ノックアウトは、雨水密閉プラグで塞ぐこと。
ること。.

スペック比較：トップメーカー

屋外用配電ボックスの主要メーカー

推奨仕様:競争力のある価格を確保するため、最低2社の認定メーカーを指定する。単独調達ではなく、性能仕様（SCCR、NEMA定格、バス耐力）を含める。.

メンテナンス・アクセスと安全機能 仕様

ドアのデザインとアクセス

NEC 110.26(A) 作業スペース要件:
- ドアは必要な作業スペースを侵すことなく最低90°開くこと
- 屋外用：メンテナンスアクセス用に、取り外し可能なドアまたは180°スイングドアをご指定ください。

仕様要件:

アークフラッシュラベルの要件

NEC 110.16 アークフラッシュ警告:
“「配電盤、開閉器、盤、工業用制御盤、メータソケットエンクロージャ、モータコントロールセンターなど、住戸以外に設置され、通電中に検査、調整、サービス、保守を必要とする可能性のある電気機器には、現場または工場でマークを付けなければならない。”

必要なアークフラッシュラベル情報:
1.公称システム電圧
2.アーク放電境界距離
3.利用可能な入射エネルギー（cal/cm²）または必要なPPEカテゴリー
4.計算に使用したワーキングディスタンス
5.アーク放電調査の実施日

仕様言語:

NEC 110.16に準拠し、公称システム電圧をマークしたアーク放電警告ラベルを工場で取り付ける。
公称システム電圧が表示されていること。現場でのアーク放電危険度分析は
を実施し、インシデントエネルギーおよび PPE カテゴリをラベルに表示すること。
ラベルに記載すること。.

よくある質問 (FAQ)

1.屋外用配電ボックスのNEMA 3RとNEMA 4の違いは何ですか？

NEMA 3R（レインタイト）:外部表面の雨、みぞれ、雪、氷の形成を防ぎます。ホースによる噴霧中に水が浸入することがある。時折の水の浸入が許容される、一般的な屋外露出設置に適しています。.

NEMA 4（防水）:ホースから噴射される水や飛沫に対する保護。65GPMのホース噴射に5分間耐え、水が浸入しないことを確認しなければならない。洗い場、洗車場、食品加工場の屋外に必要。.

選考基準:標準的な屋外用配電ボックス（駐車場、建物の外部、ポール取付け）には、NEMA 3Rを使用してください。ホースによる洗浄や水の飛散が予想される場合のみ、NEMA 4にアップグレードしてください。.

コストへの影響:NEMA 4エンクロージャは、強化されたガスケットシステムとドアラッチ機構により、NEMA 3Rよりも50-80%高い。.

2.NEMA 3Rエンクロージャの屋内定格分電盤を屋外アプリケーションに使用できますか？

はい、条件付きで. .NEC 312.2では、以下の場合、耐候性エンクロージャに屋内定格の機器を入れることを認めている：

1. 十分なスペース:エンクロージャは、NEC 312.8に従って機器の周囲に最低1″のクリアランスを提供します。
2. 放熱:機器の温度上昇に対して適切な換気
3. 結露防止:ヒーターまたは水抜き穴で湿気の蓄積を防ぐ
4. リスティングの互換性:エンクロージャーメーカーが組み合わせを承認

一般的な慣習:多くの屋外設備では、コスト削減のため、タイプ3Rエンクロージャ内にタイプ1（屋内）パネルボードを使用している。エンクロージャは耐候性を提供し、内部のパネルボードは回路配電を提供する。.

オルタナティブ:パネルボードが耐候性アセンブリの一部としてULリストに登録されている、工場で組み立てられた屋外用配電ボックスを購入する（通常、NEMA 3Rまたは4X統合設計）。.

3.屋外配電盤に必要な最小SCCRは？

普遍的な最低ラインはない - SCCRは、NEC 408.6に従って設置場所で使用可能な故障電流と同じかそれ以上でなければならない。.

決定プロセス:
1. ユーティリティデータのリクエスト:サービスポイントで使用可能な故障電流については、電力会社にお問い合わせください。
2. 必要であれば計算する:ユーティリティのデータがない場合は、I_fault = V / (√3 × Z_total)` の式を使用する。
3. 安全マージンの追加:将来の送電網拡張を考慮し、25%増加
4. マッチSCCR:配電ボックスのSCCR≧計算値を指定する。

代表的な範囲:
– レジデンシャル:10～18kA（標準SCCRは10kA）
– 軽商業:15～25kA (22kA SCCR共通)
– インダストリアル: 25-50 kA (42 kA SCCR標準)
– 変電所付近:50-100 kA (65-100 kA SCCRが必要)

検証:常に、UL 67試験への準拠を示す認定SCCR試験報告書を製造元に要求してください。.

4.屋外の配電ボックスにはメインブレーカーが必要ですか？それともMLO（メインラグのみ）を使用できますか？

用途による NEC 408.16による：

メインブレーカーが必要（サービスエントランス）:
- 屋外配電ボックスは、サービス切断手段として機能する
- ユーティリティ・メーターの負荷側の最初のディスコネクト
- NEC230.70では、容易にアクセスできる場所でのサービス切断を要求しています。

MLO可（フィーダーパネル）:
- 上流のメインブレーカ（建物内またはその他の場所）から供給
- メイン・サービス・パネルからのサブ配電として使用
- 上流ブレーカが過電流保護とディスコネクトを提供

屋外でのベストプラクティス:フィーダパネルのメインブレーカを指定することで、メンテナンス時にローカルでの切断が可能になります。ほとんどの住宅用/商業用サイズで$150-300のコスト増。.

例外:大規模な産業施設では、NEC 430.102(B)に従い、メインブレーカが視界から50フィート以内に位置する屋内配電盤から供給される場合、MLO屋外配電ボックスを使用することができる。.

5.400Aの屋外配電盤に必要な電線サイズと電線管サイズを教えてください。

導体サイジング（75℃端子用NEC 310.16による）:

連続負荷400Aの場合：
- 必要アンペア容量：400A × 1.25 = 500A
- 銅：750kcmil（475A）×1.25 = 並列運転または1つ上のサイズが必要
– パラレル銅:500kcmil×2（各380A）＝合計760A
– アルミニウム:1000 kcmil (545A) シングルラン

電線管のサイズ（NEC第9章、表4による）:

500kcmil銅導体2本＋アース用：
- 2×500 kcmilの銅面積：2×0.7073インチ² = 1.4146インチ²の場合
- 1×250 kcmilの接地面積：0.3970 in² （インチ
- 総導体面積1.8116 in²
- 40%（3芯以上用
– 必要なコンジット:3″ RMC (40% fill = 3.169 in²) ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ RMC (40% fill = 3.169 in²)

屋外アプリケーション温度ディレーティング:
- 直射日光下で50°Fの温度上昇を想定
- NEC 310.15(B)(3)(c) の補正係数を適用する。
- 高温地域では導体1本当たり600kcmilへのサイズアップが必要な場合がある。

400Aサービス仕様書:
- 相導体：500 kcmil銅線2組（各相）並列
- ニュートラル：2×500kcmil銅（位相に合わせたサイズ）
- 接地：NEC 250.66に準拠した250 kcmil銅
- 導管：2本の3″硬質金属電線管（RMC）ラン
- 総導線数電線管1本につき8相＋2ニュートラル＋1アース＝11本

6.屋外の配電ボックスをコンクリートの壁に直接取り付けることはできますか？

スタンドオフが必要 適切な設置と耐候性のために

NEC 312.2準拠:エンクロージャの背面に水分が溜まらないように、水抜きをすること。.

最小スタンドオフ要件:
– 最小1/4インチ:NEMA 3Rエンクロージャ用標準マウント
– 1/2″推奨:水はけを良くし、表面の錆を防ぐ
– 1″ NEMA 4/4X用:高圧洗浄エリアの排水強化

取付方法オプション:

スタンドオフのその他の利点:
1.異種金属間の電解腐食を防ぐ（鉄骨構造上のアルミボックス）
2.冷却のための空気循環を可能にする。
3.壁の凹凸に対応するスペースを確保
4.石積みからエンクロージャーへの水の浸入を防ぐ。

仕様言語:

屋外用配電ボックスは、ステンレススチール製ファスナーおよびスペーサーを使用して、最小1/2インチのスタンドオフで取り付けてください。
ステンレス製ファスナーおよびスペーサーを使用してください。取り付け面の貫通部を
シリコーンシーラント。エンクロージャの最下部に排水用のウィープホールを設ける。
を設ける。.

7.塩水噴霧のある沿岸環境用の屋外配電ボックスはどのように指定すればよいですか？

沿岸環境分類:

完全な沿岸仕様:

屋外配電ボックス - 沿岸アプリケーション

1. ENCLOSURE – Material: Type 316 stainless steel (for <500 ft from ocean) OR fiberglass reinforced polyester (GRP) – NEMA Rating: Type 4X (corrosion-resistant, watertight) – Gasket: Closed-cell silicone (not neoprene – degrades in salt) – Fasteners: All 316 stainless steel hardware – Finish: Natural stainless (no paint) OR gel-coat polyester

2. INTERNAL COMPONENTS – Bus Bars: Tin-plated copper (not bare copper) – Circuit Breakers: Conformal-coated electronics – Hardware: All 316 stainless (no zinc-plated or brass) – Insulation: Glass-filled nylon (not standard nylon)

3. DOOR AND SEALS – Hinge: Continuous 316 stainless piano hinge – Latch: 316 stainless compression latch, 3-point minimum – Gasket: Closed-cell silicone, continuous around entire door – Viewing Window: Polycarbonate with UV-stabilizer

4. MOUNTING – Standoffs: 1″ fiberglass G10 insulators (electrically non-conductive) – Fasteners: 316 stainless steel, through-bolted – Sealant: Marine-grade silicone at all penetrations

5. MAINTENANCE PROTECTION – Internal Coating: Acrylic conformal coating on all internal surfaces – Breather Vents: Gore-Tex membrane breathers to equalize pressure – Sacrificial Anodes: Zinc anodes attached to bus bars (optional) – Anti-Corrosion Spray: Boeshield T-9 or equivalent on hinges/latches

コストへの影響:海岸定格の屋外配電ボックスは、標準的な炭素鋼NEMA 3Rエンクロージャの2.5〜4倍のコストがかかりますが、5〜10倍の長寿命（20年以上対3〜5年）を提供します。.

結論屋外用配電ボックス仕様チェックリスト

必要な事前情報

屋外の配電ボックスを指定する前に、収集する：

– [ ] 使用可能な故障電流:電力会社から（kA）
– [ ] 連続負荷計算:すべての分岐回路の合計（アンペア）
– [ ] 非連続負荷計算:一時負荷（アンペア）
– [ ] 最大導体サイズ:NEC 312.9による曲げスペースの決定
– [ ] 環境条件:
- 温度範囲（周囲温度＋ソーラーゲイン
- [ ] 腐食暴露（沿岸、化学、標準）
- [ ] 水への暴露（雨のみ、水洗い、水没の危険性）
– [ ] 取り付け面:コンクリート、金属、石造、ポールマウント
– [ ] 作業スペースあり:NEC 110.26による最低3フィートのクリアランス

重要な仕様パラメータ

1. エンクロージャー:
- NEMA定格：環境に応じた[3R / 4 / 4X］
- 材質[スチール/アルミニウム/ステンレス304/ステンレス316/ファイバーグラス].
- 寸法：NEC 312.9に従って深さを計算する + 最大の導体

2. 電気:
- バスバーのアンペア容量： [計算された連続+ 125%非連続]。
- SCCR: [≧実用故障電流 + 25% マージン] kA
- メインディスコネクト[アンペア数]の[ブレーカー/ヒューズ付きスイッチ]。
- 分岐回路[数]ポジション、[タイプ]ブレーカー

3. コンプライアンス:
- NEC第312条（耐候性エンクロージャ）
- NEC第408条（配電盤およびパネルボード）
- UL 67 (パネルボード) または UL 50 (エンクロージャ)
- NEMA 250（エンクロージャタイプ）

4. インストール:
- 取り付け高さ：中心から4～5フィート
- スタンドオフ距離：最小1/2
- 電線管エントリー：[数およびサイズ] 雨水密閉継手付き
- 作業空間：NEC 110.26による最低3フィート

仕様検討に関する質問

仕様を確定する前に、検証を行う：

1. SCCR≧使用可能な故障電流ですか? → 機器の損傷を防ぐ
2. NEMA定格は環境に適していますか？ → 早期故障を防ぐ
3. ブスバーのサイズは、温度によって変化するアン パシティに対応していますか？ → オーバーヒートを防ぐ
4. すべての材料は腐食に耐えるか？ → ガルバニック腐食を防ぐ
5. NEC312.9の屈曲スペースは適切か？ → 適切な導体終端を可能にする
6. NEC 110.26に基づく作業クリアランスは維持されていますか？ → 法令遵守、安全性
7. アークフラッシュラベルは NEC 110.16 に従って指定されているか。 → 労働者の安全

屋外配電ボックス はミッションクリティカルな部品であり、厳しい環境下で 20 年以上の耐用年数を確保するために慎重な仕様が必要です。NEC第312条による適切な仕様、適切なNEMA定格の選択、適切な温度ディレーティングにより、法令順守、安全性、長期信頼性が保証されます。.

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関連リソース:
– 直流サーキットブレーカー選択ガイド
– 直流ヒューズとサーキットブレーカーの比較
– DC SPD付き屋外用電気ボックス サージ保護
– NEC第312条 全文
– NEMA 250エンクロージャの種類 参照
– UL 67 パネルボード規格

仕様ツール:
- イートン パネルボード コンフィギュレータ: www.eaton.com/configurator
- スクエアDパネル・スケジュール発電機：www.se.com/design-tools
- シーメンス・ロードセンター・セレクター：www.siemens.com/selection-tools